かばんはハンカチの上に置きなさい
かばんはハンカチの上に置きなさい―トップ営業がやっている小さなルール
- 作者: 川田修
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: 単行本
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感想
初め、この本の内容には反発していた。カバンをハンカチの上に置くとか、2分遅れでも連絡を入れるとか、社長になった年の切手を貼って手紙を送るとか、客先で出たミルクや砂糖のゴミを持ち帰るとか、ゴルフ場でティーの行方を追っておくとか。なんか、相手にいい印象を与えようとして見え見えの行動をしているように感じられ、そのあざとさに嫌悪感すら感じた。
でも、そんな人だったら営業成績でトップに立つことなんてできないだろうし、相手の信頼を本当の意味で得ることはできないだろう。だから、著者のこれらの行動は、自分を良く見せるためにしている行動ではなく、あくまで相手のことを考えての行動なんだろう。だからこそ、相手の心に響くんだろう。
この本で大事なのは、著者が実際に行なった数々の行動を真似ることではなくて、その行動の推進力となっている、相手を思いやる気持ちを学ぶことだと思う。「教育は営業マンのためではなくお客様のためである」とか。こういう考え方は大事だと思う。そういう、劇的ではなく小さな行動の積み重ねが、相手の信頼を勝ち取ることに繋がるんだろう。大袈裟なことが嫌いな僕には向いている方法だ。大事だと思いつつも、無意識にそれとは反する行動を取っていることも多いと思うので、より自分の意識を高め、相手に及ぼす影響を考えながら行動していきたい。