40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

あたりまえだけどなかなかできない33歳からのルール

あたりまえだけどなかなかできない 33歳からのルール (アスカビジネス)

あたりまえだけどなかなかできない 33歳からのルール (アスカビジネス)

現在まわりに溢れている「趣味」は、必ずその人が属す共同体の内部にあり、洗練されていて、極めて安全なものだ。考え方や生き方をリアルに考え直し、時には変えてしまうというようなものではない。だから趣味の世界には、自分を脅かすものがない代わりに、人生を揺るがすような出会いも発見もない。心を震わせ、精神をエクスパンドするような、失望も歓喜も興奮もない。
真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している。つまり、それらはわたしたちの「仕事」の中にしかない。
 ―村上 龍―


人生で最も大切なことは、最も大切なことを最も大切にすることである。「いつか後で」は一生実現しない。日付を決めて手帳に書き込まない「緊急でない重要事項」は絶対に実現されないのだ。


「相手のため」と思っている時、僕たちは大概間違っている。「相手のため」という言葉は都合のいい言い訳だからだ。自分に都合のいいように解釈し勝手にふるまうための自分に対する「免罪符」でしかないからだ。人は誰も間違ったことをしたい、とは思わない。周囲から見て迷惑な人も、嫌われる人でもみんな自分は正しいことをしている、と思っているものだ。だから余計にたちが悪い。同じ過ちを繰り返し、周囲に迷惑をかけ続けるからだ。
だから「相手のために」をやめて、「相手の立場に立つ」努力をしよう。こんなことを言ったら相手はどう思うだろうか?と。ポイントは「相手は」どう思うか?だ。「自分だったら」どう思うか?ではないのだ。


一流に触れよ
知識や経験が無くても一流の技を見れば人は感動する。ルールがわからなくても一流のアスリートを見れば人はその躍動美に酔いしれる。だから33歳からの僕たちは、知らないジャンルだろうが何だろうが、一流に触れることを恐れてはならない。億劫がってはならないのだ。一流に触れよう。遊びながら世界を広げよう。33歳からの遊びはそうでなくてはならない。


感想
この本はかなり面白かった。最近、20歳からの〜、とか30歳からの〜とかいう本が色々と出版されている。いわゆる売れ線ってやつなのかな。こうやって量産されてくるやつのなかには、薄っぺらいマニュアル本が多い。あんまり読むのに気が進まないんだけど、この本は僕にジャストフィットした。いろいろと参考にしたい部分が多かった。

まずは趣味について。厳密には村上龍の本からの抜粋なんだけど、かなりガツンとやられた文章だ。共同体の中に入り込んで物事を深めていくのも大切なことだと思うが、それにばかり固執してしまうと、以降の成長がなくなる。深化させる部分と拡張させる部分。これのバランスと見極めが大事ってことだろう。今まで考えなかった視点からの指摘だったため、よく思いに留めておくことにしよう。

パワーバランスの考え方も面白い。人の性格ってのは絶対的なものではなく相対的なもの。物事に絶対的なものは無いってことの、これも一つの現れなんだろうな。全てはバランス。面白いなあ。