40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

きけわだつみのこえ

俺は負けたくないのだ。人生に負けたくない。眼に見えぬ人生の誘惑に負けたくない。俺は飽くまで俺という人間を守り通していきたい。死ぬまでも俺という人間だけは失いたくない。俺の生活を、力のある生活を、俺は人に負けたくないのだ。俺は俺の生活を生きていきたい。何があっても―ただ俺の中に俺を裏切る俺がいることがくやしい。譲歩したくない。俺は俺を克服してゆきたい。俺は俺に勝ってゆきたい。俺は人生に負けたくないのだ。死を前にして俺は人生に譲歩したとはいわれたくないのだ。俺の生活は譲歩の生活ではない。俺は俺の生活を俺の生活として勝利を得てゆきたいのだ。

新版刊行にあたって
さまざまに揺れ動き、肉親や親友のことを思いわずらい、同時に、自由に学問をしたい、平和な世に生きてみたいと、あれを思いこれを考えて解きがたい矛盾のなかに身もだえする戦没学生の姿、特に死を前にした極限状況と自己の心情のあいだに引き裂かれた姿が、新版編集にあたった私たちの瞼に現前した。


感想
何と書き表せばいいのか分からないけど、痛ましいなあ。自分の望まざる戦いに巻き込まれ、死んでいかなければいけなかった。自分の前に広がっていた様々な可能性が全て消えてしまった。色々と考えさせられる。考えたことを色々と綴っていきたいけど、Amazonのレビューにおいて、この本と同時に「きけわだつみのこえの戦後史」も読むよう勧められていたため、感想はそっちを読んでからまとめて書くことにする。