こころを動かすマーケティング
こころを動かすマーケティング―コカ・コーラのブランド価値はこうしてつくられる
- 作者: 魚谷雅彦
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/08/07
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 41回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
人と同じことをしていたのでは、大きな成果は得られません。では、人と同じにならず、需要をつくっていくという意識を高めていくにはどうするか。常に、自らの商品のポジショニング、さらにはセグメンテーションを追求していくことだと思います。これがイメージできていないとき、誰かと同じところを知らず知らずのうちに志向してしまうのです。
マーケティングとは何か。世の中は人を中心にできています。人の行動や心理、そういうものに興味を持ち、そこに何かの新しい価値をつくっていこうという思いであり、こだわり、志だと思うのです。そこから、人の喜びや楽しさ、便利さ、感動など、人の心を揺さぶり、動かすようなものを考えていきたい、と思う気持ちです。
感想
コカコーラの会長が、自身がこれまでに取り組んだ色々な商品のマーケティング活動について紹介している本。商品企画やCMなどの裏側について色々と興味深いことが知れたし、その取り組みを通した思いが社内の人に伝わり、売上の拡大という形で消費者にも伝わっていく様を追っていくのも楽しかった。ジョージアCM選定の場面なんか、彼らの思いに感動してしまった。
既存の商品と同じような商品を作るのではなく、ポジショニング、セグメンテーションを追及していくというのは、自分自身の価値についても言えると思う。周りと同じようなことをするのではなく、自分の強みを発揮し、差別化を発揮していく。あれもこれもとやっていると、何の特長もない平均的な人間になってしまう。
自分の部署・立ち位置において何が求められているのか、そのために自分は何を出来るのか。それをちゃんと意識すれば、行動は絶対に変わってくると思う。そのための取り組みを、これから始めていきたい。