クーリエ ジャポン 2011年 3月号
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 03月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/25
- メディア: 雑誌
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この実験で得られたのは、脳トレによって全般的な認知機能が高まる証拠は認められないという結論だ。いくらゲームをしても、熟練してそのゲームのパフォーマンス性が向上するだけで、効果が他の場所で発揮されることはないらしい。では、どうすれば脳を活性化できるか。脳は外界から入ってくるさまざまな刺激に絶えず適応し続けている。そして、その刺激をうまく活用できるような行動をとれば、より脳の働きを高めることができるという。
ロイヤルファミリー事件簿
デンマーク王室:10世紀から続く欧州最古の王室。現女王はグリュックスブルク家のマルグレーテ2世。王位は男子長子相続制だったが、マルグレーテが三姉妹だったため1953年に王位継承法を改正、女子継承も可能に。2009年の国民投票で、性別にかかわらず第一子優先となる。
「ドラえもん」を生んだ国ニッポンは世界一の"技術力"を守れるか
日本で最も愛されているアニメキャラクターの一つがドラえもんだ。22世紀から持ち込んだ技術を駆使するドラえもんは、日本人の最新技術に対する不滅の愛と技術革新が持つ力への信奉を体現している。ドラえもんの四次元ポケットに入っていた22世紀の技術がじつは中国製だった、という事態を避けるには、日本はこれまで以上に知恵を使って努力するしかない。
感想
今号は興味深い記事が満載で、読み応えがあった。読んでみたい本もいくつか発掘できたし。
「脳トレ」をやっても、ゲームのパフォーマンス性が向上するだけで、効果が他の場所で発揮されることはないらしい。一時期かなり流行り、僕もやったのに悲しいことだ。6つの記憶力UP法が紹介されていたけど、本当に効くんだろうな?またしばらくして、「効果はありませんでした」なんて調査結果が出ないといいけど。
デンマーク王室について。「旧皇族が語る天皇の日本史」の中で、日本の次に古い国家として紹介されていた国。ここも当初は男系継承だったけど、今では女系もOKになったそうだ。1953年ってことだから、その歴史から比べればかなり最近の出来事だよな。いくら伝統となっていたことであっても、それに過剰に囚われてはいけないってことかな。まあ、他の国がそうだからって日本も合わせないといけないわけでもないけど。デンマークの詳しい背景や事情も知らないしね。でもちょっと考えさせられた。
ドラえもんの記事。笑ってしまった。確かに、ドラえもんの道具が中国製だったら嫌だよな。日本人として奮起しないと。
他に、ツイッターなどの新しいメディアについての記事も面白かった。常々、今の視聴率の制度がどれだけ実情を反映しているのか疑わしいと思っていた。本当、そのうちこういう新しい手法に取って代わられるんだろうな。企業に国民の嗜好がはっきりと分かるようになることが、喜ばしいことなのか、憂慮すべきことなのか。まあ、両方の面があるんだろうけど。