カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン
カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン―神の食べ物の不思議
- 作者: 佐藤清隆,古谷野哲夫
- 出版社/メーカー: 幸書房
- 発売日: 2011/10
- メディア: 単行本
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カカオ豆の食べ方はいろいろに変化した。何千年もの間は、冷たくして飲んでいた。ところが、今から約500年くらい前にヨーロッパにカカオが入ると、甘くて香ばしい温かい飲みものとなり、約160年前に現在のような、食べるチョコレートが生まれた。
感想
スゴ本オフで紹介されていた本。別にそこまでチョコレートに興味があるわけではないんだけど、『銃・病原菌・鉄』レベルという宣伝文に興味を惹かれて。
チョコレートについて、その食され方の歴史、作り方等、様々な情報が扱われており、色々と新しいことが知れた。豆知識的なものではあるけれど、結構ためになった。ココアバターには6種類の結晶多形があるとか、もっとも適したⅤ型に結晶化させるためのテンパリング法についてとか、なかなか面白い。
当然のことではあるんだけど、一つの食べ物にも様々な歴史があり、技術が詰め込まれている。興味を持てば、そこから多くの世界が広がっていく。だからこそ、興味の幅を無制限に広げるのではなく、知識が関連し合い深め合えるようにコントロールしていくべきなんだろうけど。
でもまあ、たまにはこういうのもいいな。最近は息抜きばかりのようにも思うけどね。チョコレートを食べながら、まったりと読書を楽しんだ。