40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

お洒落極道・最終編

わたしはキャンドルの光をみていると原始人に戻るような気がしてならない。
部屋全体の電灯の明かりを調光器で落として、リモコンで一斉にキャンドルを点けると、原始人の洞窟のような雰囲気になって、こころが妖しくざわめき出すのである。

 

ひとりで過ごす「お茶の時間」に、わたしはこころ癒され、紅茶のほのかのシブ味を愉しむひとときを持つ。わたしには、ひとりの時間をどう優雅に過ごすかで人生の価値が決まるような気がしてならない。

 

原稿を書き終え一段落して、シングルモルトを飲みながらの深夜のシガーの一本は、これまた堪らない。あの”まったり感”はなにものにも代え難い。わたしにとってまさに人生の至福のときである。

 

 

感想

久しぶりの島地本。相変わらず島地さんのお洒落への造詣・浪費と、アイテムへの愛・紹介の上手さは凄い。物欲が薄く、それを極めたおかげでアリリタできた僕ですら、思わず購入したくなるほど物欲が刺激されるからね。そうやって正反対の性格だからこそ、島地さんに惹かれるわけだけど。

僕にもちゃんと物欲があることが分かり、ちょっと心が浮き立った。こういう感情は、アリリタに努める中で強いて封印してきた感情だろう。アリリタした今だからこそ、それを解放する余地もある。はっちゃけるつもりはないけど、より良い人生を追求するためにも、必要な感情は適宜活性化させ、満たしていきたい。

 

「お茶の時間」。島地さんは紅茶を本格的に習ったことがあるそうで、今でも紅茶のひと時を楽しんでいるんだろうな。僕もコーヒーにはちょっと凝っており、自分で豆を焙煎して飲んでいるけれど。そこまでコーヒーに集中して優雅なひと時とはしていないなあ。他の作業と並行してしまっている。
せっかく興味を持ち、それなりのコストをかけて続けている習慣なんだから、もっとそれ自体に向き合う時間を大切にしないといけない。

 

まだまだ色々なことに手を出したい欲がある(僕の場合は極力お金をかけないけど)。それは、島地さんも同じ。でも、その一つ一つに本気で向き合っているのが、島地さんと僕の違いなんだろうな。島地さんに倣い、人生の価値を上げていきたい。