40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

8時間睡眠のウソ。

8時間睡眠のウソ。 日本人の眠り、8つの新常識

8時間睡眠のウソ。 日本人の眠り、8つの新常識

・「深い睡眠」が「良い睡眠」とは限らない
・睡眠時間は人それぞれ、年齢でも変化する
・日本人の体内時計は平均で24時間10分
・眠くなるまで寝床に向かってはならない
・こま切れの睡眠はNG


夜10時から深夜の2時までを「ゴールデンタイム」と呼んで、この時間帯に眠るのが美容にいいと言うことがありますが、これは完全な間違いです。そんなことはまったくありません。成長ホルモンが出るのは深い睡眠の間です。深い睡眠は眠りはじめの3時間ぐらいまでに出るわけで、何時から何時までというリズムは関係ありません。昼寝が長くなればその時にも出ます。


年齢とともに徐波睡眠、つまり深い睡眠のニーズが減っていることも大切な点です。あと、睡眠効率。これは寝床にいる時間のうち、実際にどれくらい眠っているかを示したものなのですが、高齢になればなるほど落ちてきます。中途覚醒などで横になっているけれど眠っていない時間が増えるんです。


二度寝をするともう一度深めの睡眠が出てしまって、そこで起床すると長時間眠っているのに残眠感が出てしまう。睡眠が浅くなっているところで起きると目覚めがよい。かりに長時間眠ったとしても、深い睡眠の時に起きると睡眠惰性が働いて、まだ寝足りないような、ぼーっとした感じになってしまう。



感想
睡眠本。しっかりとした専門家が、睡眠についての新常識を教えてくれる。睡眠についての話には論拠の怪しい「都市伝説」も多いからな。それに、当時は正しいと思われていたものでも、その後訂正されていたり。何が正しくて、何が間違っているのか、色々と混ざってしまって。ってことで、こうしてまとまった形で正しい睡眠についての知識を得られたのは良かった。


なんで今回この本を読もうと思ったのかというと。僕の読書時間としてメインとなっているのは、通勤時と昼休み。今まではこれで問題なく読めていたのに、ここ最近、読書中に睡魔が襲ってきて全く読み進められないってことが増えてきたんだよな。いつもってわけではないけど。かなりの興味を持って読んでいるものや、あまり頭を使わないで読めるものは問題ない。最近オンライン小説ばかり読んでいるのは、そういった事情もあってなんだよな。
でもこのままってのも何だし。もっとしっかりした睡眠がとれれば、この問題も解決するかと思って。


そこで読んだこの本。結論として得られたのは、「日常生活が問題なく送れているなら、睡眠の質を気にする必要は無い。逆に拘りすぎるとかえって良くない。」ってこと。歳を取るにつれ、睡眠の質が落ちるのは当たり前のことらしい。年齢のせいと言われては、どうしようもないのかなあ。まあ現状、仕事中に眠くなって手につかない、なんてことは無いわけだし。
ただ、僕にとっては読書中に眠くなるってのはかなり残念なことなんだけど。まあ、そこまでの緊張感を娯楽に求めるのもやりすぎなのかもなあ。常に気を張っているのも疲れるしね。


不眠に悩む人寄りのアドバイスが多く、僕が求めているものとは若干ズレているような感じもしたけど。今後歳を取るにつれ、僕も不眠に悩むことも出てくるかもしれないし。いい参考になった。とりあえず、二度寝はやめることにしよう。